【古典落語】「子別れ」のあらすじと解説~子はかすがいとはいい例えですよね

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子は鎹としても知られるこちらの演目。素直になれない夫婦の関係は実にいじらしいですね。

子供の無邪気さは夫婦の言いたいことを引き出すいい潤滑油なのかもしれませんね。

 

子別れとは

上・中・下の三部で構成される非常に長い演目。

上は「強飯の女郎買い」や「おこわ」等と呼ばれ、下は「子は鎹」と呼ばれている。

 

あらすじ

大工の熊五郎は、葬式の帰りに吉原で居続けをしたあげく、四日目にやっと家に帰った。

あやまるどころか女郎ののろけ話で、あきれた女房は子供を連れて家を出てしまう。

―ここからが下

熊五郎はその晩から吉原へ通いつめた。

年季明けの女を家へ引っ張ってきて後妻にするが、先妻とは大違い。

朝寝はするし、飯は作らない。

そのうちに女は出ていき、熊五郎は性根を入れ替えて仕事に精をだしはじめた。

三年がたち、生活は楽になった。

そのうちに独り身を続けていた熊は仕事先で偶然に別れた子供の亀吉と会った。

すっかり大きくなった息子に、母親のことを聞くと、再婚もせずに女手一つでがんばっている様子。

亀吉の話から母子で貧乏暮らしをしていることを知った熊は明日二人で鰻を食べにいこうと誘う。

小遣いをやってから「このことはおっかさんにはないしょにしろ」と言い聞かせて別れた。

はしゃぎながら家に帰った亀吉は、熊からもらった金を母親に見つかってしまう。

なんとかごまかそうとするが、母親は亀吉が盗んだ金だと思いこみ、金槌でぶとうとする。

焦った亀吉はとうとう父からもらったと白状し、鰻屋に誘われていることも話した。

なぜか母親は怒りもせず、亀吉から熊の様子を聞いてうれしそうだ。

翌日、熊と亀吉が約束どおり鰻屋の二階で鰻を食べていると、鰻屋までついてきて外でウロウロしていた母親が我慢できずに入ってきた。

ひさしぶりの親子三人水入らず。

両親ともうれしくてたまらないくせに素直になれない。

熊は亀吉と出会ったいきさつを何度も繰り返すのに、そのおかしさに気がつかない。

これをまた亀吉が冷やかしてまぜっかえす。

場をとりつくろおうとする息子の努力でようやく落ちついた熊。

亀吉をよくここまで育ててくれたと女房に礼を言い、もう一度よりを戻してくれないかと頼んだ。

その言葉を待っていた母親は涙声になりながら
「うれしいよ、お前さん。この子がいく先どんなに幸せになるかもしれない。

三年ぶりに会って、元のようになれるのもこの子があればこそ。

子供は夫婦のかすがいですねえ」

すると亀吉が

「あたいがかすがいだって、どうりで昨日金槌でぶつと言った」

 

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解説

鎹(かすがい)とは「材木と材木とをつなぎとめるために打ち込む 両端の曲がった大きな釘」の事で、夫婦の関係を繋ぎとめるために非常に重要な要素だという意味で使われます。

鎹は最後に強く材木に打ち付け固定するため、最後のサゲにつながっている噺ですね。

この演目自体は非常に長い大演目で、全てを聴くことで家族の形が見えて、強く心を打つ人情噺ですね。

 

 

動画

古今亭志ん朝の子別れです。さすがという内容。

六代目三遊亭圓生です。どうでしょうか?聴き比べるとかなり違いますよね。

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