【古典落語】「饅頭怖い」のあらすじと解説~何度聞いても面白い滑稽噺

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今回は「饅頭怖い(まんじゅうこわい)」のあらすじと解説について書いていきます。

落語の中で最も有名な噺の一つ言ってもよいのではないでしょうか?

実に落語らしいとんちが効いた素晴らしい話ですね。

 

 

饅頭怖いとは

江戸時代に出版された笑話集『笑府』が原典とされているが、各国に共通する噺があると言われています。

いわゆる「前座噺」のひとつとされているが、長く演じている名人もいる。

 

あらすじ

友人が集まってくだらない話をしているところへ、遅れた男がまっ青になって飛びこんできた。

聞くと途中で蛇が出てきたのでびっくりして走ってきたという。

どんな大蛇かと尋ねてみると、ほんの一尺(三十センチ)ばかり、しかもよく見ると古縄だったという話。

赤ん坊のころから長い物が苦手なのだと説明した。

蛇だけじゃなく、鰻やドジョウもだめだし、そばやうどんも怖い。

一同、そんなこともあるのかと感心し、それをきっかけに自分の怖いものは何かというそれぞれに言い合った。

ナメクジが怖い。別なやつは蛙が怖い。オケラにアリ。クモにナンキン虫。

なかには女房みたいに俺を蹴るから馬が怖いなんていうやつもいる。

ところが松公の番になると、急にタンカを切り始めた。

「黙って聞いてりや、馬鹿じゃねえか。」

俺だったらクモやナンキン虫ぐらい食っちまう。

蛇だってはち巻きがわりに使うなどと、全員をこき下ろす。

ふだんから兄貴風を吹かせているだけに言いたい放題だ。

他のやつがそれでも一つぐらい怖いものがあるだろうと、しつこく食い下がると急に弱気になり、恥になるから言えないという。

それでも教えろとつめよると「じつは饅頭が怖い」と打ち明けた。

ピンとこなかった一度も餡子が入った饅頭だとわかると大笑い。

松公が嫌がるものだから、図に乗っていろいろな饅頭の名前を並べたてた。

唐饅頭、栗饅頭、そば饅頭。

そのうちに松公の顔色が変わってきた。

本当に具合が悪くなった様子で、「ちょいと横になっていいかい」とふとんをかぶって寝てしまった。

そこで別の部屋へ移ったメンバーは生意気な野郎だから、饅頭をたくさん買ってきてこらしめてやろうと話がまとまる。

てんでに買いに出かけ、山のように饅頭が揃った。

唐饅頭、酒饅頭、そば饅頭、栗饅頭、中華饅頭。

これを寝ている松公の枕元へ並べ、隣の部屋へ移ってから松公に声をかけた。

むくっと起きあがった松公が饅頭の山を見て泣きだした。

してやったりと皆、大喜び。

ところが、よく見るとどうもおかしい。

「なるほど怖い。やっぱり怖い。おお怖い。」

松公は泣いているふりをしながら、うまそうに饅頭をパクついているのだ。

残りを風呂敷に包もうとまでしている。だまされたと気づいた

一人が「いったい本当に怖いのはなんなんだ」

「へへ、ここらでいいお茶がいちばん怖い」

 

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解説

解説をするのも野暮だが、嫌がらせをしようとする一同を手玉に取る松公の飄々とした姿は実に面白い。

僕の周りにもお金は怖いものだと口癖のように言っている人がいますけど、もっと嫌いになったらお金を渡すかもしれませんね(笑)

 

動画

やはり、桂枝雀は何を聞いても名人ですね。

 

柳家小さんの饅頭怖いの組み合わせはザ・落語というイメージですね。

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