【古典落語】「目黒のさんま」のあらすじと解説~祭りになるほどの名作落語

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目黒のさんまは秋という季節を感じさせる風流な演目ですね。

旬のものを食すのは四季がはっきりとしている昔ながらの日本特有の素晴らしい文化ですよね。

 

 

目黒のさんまとは

この演目にちなんで目黒のサンマ祭りという祭りもありますので、是非ご参加ください。

http://www.asahi-net.or.jp/~xq7k-fsm/sanma.htm

目黒というとさんまといわれるほど定着した落語の定番演目ですね。

 

あらすじ

なんにもすることがないのが、昔のお殿様という商売。

今日も供の者を引き連れて鷹狩りに出かけた。

場所は目黒。

東京になってからも競馬場があったくらいのところだから、その昔はもっと草深いところ。

さんざん狩りを楽しんだが、そのうちお腹がすいてきた。

何か食するものをお望みだが、あいにく用意がない。

誰かが用意しいるだろう、お供の全員が油断していたのだ。

「何もないのか、それでは買ってまいれ」

そうは言われても、辺りは草原で店などない。

そこへなんとも言えぬいい香りが流れてきた。

「これこれ、このよい匂いはなんじゃ」

季節は秋真っ只中。

近くの農家で脂のたっぷりとのったサンマを焼いているらしい。

「殿、あれは下々の者が食すサンマという下衆な魚にございます。お上が召しあがるようなものではございません」

そうは言われてもすきっ腹にいい匂いでは我慢などできない。

「よい、下々の食すものがわからなければ、上に立つ者とは言えぬ。

苦しゅうない、サンマを、これへ。これへサンマを持ってまいれ」

そこで食べたサンマのおいしいこと、おいしいこと。

さんざん食べて大満足のまま「予は満足じゃ。帰るぞ」

城に帰った殿様はすっかりサンマに病みつきになってしまった。

夢にまで見るサンマの姿、その匂い。しかし、格式高い城中ではサンマが食膳に登場するはない。

そこは殿様、権力でサンマを食べると言明した。

こうなると家来どもは逆らえずに、言いつけに従うしかない。

だが、鷹狩りからは大分、日が経ちサンマの旬は終わっている。

ありとあらゆる手段を使ってようやくサンマを一匹見つけてきた。

これを料理番が丁重に料理。

ご重役がそばから、

「熱いとやけどをめされる」

「そこの小骨が喉に刺さってはどうするつもりだ」などと横から口を出す。

毛抜きで小骨を抜いて、散々に手を加えて出来たものを

「殿、サンマにございます」

「これがサンマか」

形は以前のものと似ても似つかないが、かすかに匂いが残っている。

とりあえず一口食べたが、これがまずい。

「これはどこのサンマじゃ」

「品川沖でとれたものにございます」

「なに。品川。品川はいかん。サンマは目黒に限る」

 

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解説

この話のサゲは実は理解しづらいのかもしれませんね。

下記の地図の通り、目黒は内陸にあり、目黒のさんまが品川のさんまより、新鮮でおいしいはずはないというのがサゲを理解するために必要な知識なんですね。

 

ここからは余談ですが、殿が最初に目黒で食したのがサンマを直接炭火に突っ込んで焼かれた「隠亡焼き」と呼ばれるものでかなりワイルドな状態で出てきたもので、城で出されたものは骨などを抜いてボロボロになったものを椀に入れたようなものだったようです。

やはり、食べ物は旬の時期に旬のものをそのまま食べるのが一番なのですね。

 

 

 

動画

十代目金原亭馬生の目黒のさんまです。名人の目黒のさんまはお腹がすいてしまいますね。

三遊亭圓楽も実に素晴らしいですね。こちらもお腹がすいてしまいます。

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