【古典落語】「真景累ヶ淵」のあらすじと解説~呪われた血に追いかけられる怪談噺

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真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)は因縁が次々に絡み合いながら様々な不幸が訪れていくような演目です。

十時間に及ぶ超大作のため今回は前半のあらすじだけを紹介しますね。

 

 

真景累ヶ淵とは

三遊亭圓朝によって創作された演目で江戸時代に流布した「累ヶ淵」の説話を元にしているといわれています。

全97章から成る話で、十時間以上に及ぶ超大作です。

 

あらすじ

昔、アンマには金貸しが副業として許されていた。

アンマの宗悦が旗本の深見新左衛門に斬り殺されたのが因縁の発端。

その新左衛門の息子・新五郎は家を飛びだし、谷中の商家に世話になっていた。

その店に奉公していたのが宗悦の次女・お園。

新五郎はお園にひと目惚れしたが、お園はそっけない。

新五郎はむりやりお園を自分のものにしようとし、あやまって殺してしまう。

慌てた新五郎は店の金を持って仙台に逃げる。

その後、舞い戻った新五郎。

正体がばれ、逃げようとしたが刃物で自分の足にけがをし、ついにお縄となった。

刃物はお園を殺した馬草を切る「押し切り」で、その日はお園が死んで三年目の祥月命日だった。

宗悦の長女、お志賀は富本豊志賀と名のる人気絶頂の清元の師匠だった。

豊志賀は貸本屋の奉公人、新吉とはいい仲だったが、自分の弟子のお久も新吉を好いている様子。

豊志賀は三十九、お久は十八、豊志賀の嫉妬の日々が始まる。

そのうち、豊志賀の右目の下にポツンとはれ物ができた。

気になってひっかくと、はれ物はどんどん広がり、ふた目と見られぬ顔になってしまった。

お化けのような顔に苦しんだ豊志賀は、喉をかき切って自害する。

ふとんの下には「新吉のもつ七人の女房にとりついてやる」という書き置きがあった。

書き置きにおびえた新吉はお久とともに下総へ駆け落ちしようとし、その途中で嵐にあった。

その嵐の夜、お久は捨ててあった鎌で足を切ってしまう。

助け起こす新吉、お久の顔が豊志賀の顔に。

仰天した新吉は鎌でお久を切り殺してしまう。

その場を逃げだした新吉は下総のヤクザの家に転がりこむ。

お久の初七日、気がとがめたか新吉は墓参りに出かけ、今度はお累という娘に出会う。

これがお互いにひと目惚れ。

だが、今度はお累が熱湯を顔にあび、右半面が焼けただれてしまった。

そんなこととは知らない新吉は仲立ちする人もあってお累と祝言をあげる。

その晩、お累の顔を見て愕然、あらためて豊志賀の執念の深さに恐れおののく。

新吉は豊志賀の妄執から逃れようと、お累親子に一所懸命つくす。

やがて子が生まれたが、 そこへ江戸から一通の便り。

便りは伯父の勘蔵の危篤の知らせだった。

江戸に戻った新吉に、勘蔵は苦しい息の下から新吉の出生の秘密を明かす。

なんと新吉は深見新左衛門の子だった。勘蔵は宗悦殺し、お園殺しの件を伝えると、こと切れた。

 

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解説

清元とは三味線などで奏でる浄瑠璃の一種で歌舞伎の伴奏などで使われるもの。

落語と聞くと滑稽噺のイメージが強く、怪談噺を思い浮かべる人は少ないかもしれませんね。

個人的には割と好きなのですが、どういう感覚で聞いて、どういう感情になればいいのかわからないという感覚は理解できるような気がします。

 

 

動画

古今亭志ん朝です。やはり芸の幅が広いですね。

怪談噺といえば林家彦六でしょうか。この声を聴くと条件反射で怖い気持ちになりますね。

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